2022年11月のご案内

落ち葉のお掃除をしなくちゃ、と外へ。カツラの落ち葉の甘い香りや、少しひんやりとした澄んだ空気の中で過ごして。
30分位お外で過ごしているうちに、少し肌寒かったのが逆に、身体がすっきりとするような、手足が温かくなる感じがしてきて。
室内で過ごしてばかりの日々だったので、身体が秋の空気や自然のエネルギーのようなものを欲していたのかな、と思いました。

少し前に目にしたテレビのインタビュー番組で、チームラボというアート集団を率いる猪子さんのお話を聞いてから、”環境が私たちを形作っている”ということについて、ぼんやりと考える時間が続いています。
猪子さんたちは、五感を通して、身体感覚全体を通して味わえる作品を製作されていて。
その場にいる人の動きが、映し出されている映像と融合していく作品や、
その場を共有する自分と他者の存在によっても感覚が変化していくような、楽しさが広がっていくような時空間を創られていて。
体験が価値観を変える、という思いのもとに製作を重ねていらっしゃるようでした。

インタビューの後半で、今、関心を持っているのは、環境が生み出す現象をアートにすること、とのことでした。
鳴門の渦潮を観察された後のお話が興味深くて。以下のようなお話でした。
”渦は自ら構造を持っていない。渦を切り取って、渦を取り出して箱に入れると渦じゃなくて、ただの水、液体になっている。
渦は、入ってくる水と出ていく水、連続する水の中に存在する。つまり、水の流れが渦という構造を生み、構造を維持している。
人間も当たり前のようにそうで、昨日も今日も、何か他の生命を食べて、トイレで出して、エネルギーの流れの中に存在する。
それはおそらく今見た鳴門の渦とほとんど一緒で、我々は渦に近い。生命も渦も、わたくしという存在は、環境が構造を作り続けている。
何か作品を作るのではなくて、環境を作り、環境が存在できるものを生む、そういう物の作り方をしたい。アートでも。
それは今まで人間が何かを作るときの作り方と、根本的に違って、すごく面白いんじゃないかな、と”

お話を聞いたのち、しばらくの間、大きな何かに触れた時のようなボーっとする感覚になって。
言葉にして小さくまとめてしまうのが勿体ないような感覚が続きました。
私が何かをしなくちゃ、という私主体の視点、私自身の内側に向きやすい意識や過剰な自意識から、すーっと離れられて、自然体に過ごしていくための何かが感じられたり。
私も環境の一部であり、環境を創っている一部であることへの感覚が芽生えたり。
私にとっては、TREを通しての活動に繋がるものだったり。

上手く言葉にまとまらないのですが、まずは私自身が、心地よいと感じられる環境の一部でありたいな、と改めて思いました。
そしてお互いが形作る世界が心地よく、安心して過ごせる世界になって行きますように、とも思いました。

NHK ”インタビュー ここから” チームラボ 猪子さん

少しずつ年の瀬が近づいてきました。
良い晩秋をお過ごしくださいね。

◎11月、12月のサークル活動日
※定期的にご参加いただくサークルというよりも、お時間が合う時、気が向いた時にご参加いただいて、TREを続けやすい場になればと思ってサークルと名付けています。初めての方も、お気軽にご連絡下さいね。

日時:
11月20日(日)
12月18日(日)

※しばらくの間、社会状況の様子を見ながらの開催となります。お休みの場合は、前日までに、このページを修正してご連絡いたしますね。

10時15分~11時45分(10時開場)

定員:4名様

参加費:2000円  ※当日に現金でお願いいたします。

会場:片平市民センター 第3和室(建物の2階です)
(仙台市青葉区米ヶ袋1-1-35)

地下鉄東西線「大町西公園駅」徒歩8分
地下鉄南北線「五橋駅」徒歩13分
バス停「東北大正門前」すぐ

服装・持ち物:
動きやすい楽な服装でお越し下さい。
タオル、飲み物。
(ヨガマットは人数分、ご用意しております。)

お申込みにあたってのお願い:
大きなケガや手術から6か月以内の方、妊娠中の方はお申込みをご遠慮いただければと思います。

◎対面での個人セッション
対面での個人セッションは、仙台市内の公共施設にて承っております。ご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
(土日を中心に承っておりますが、平日をご希望の場合もお気軽にご連絡くださいね)。

カツラやアズキナシなど、庭の草木たちが秋の深まりを伝えてくれました。

2022-11-05 | Posted in TRE, 今月のセッション日程Comments Closed 

関連記事