2025年6月のご案内
寒暖の差が大きい日々ですが、お元気にお過ごしですか。
新緑の時期は過ぎて、いつの間にやら6月を迎えて、もう少しで梅雨の時期。
時間の流れ、季節の移ろいに、びっくりさせられてしまいます。
それはきっと、今の人間社会の時間感覚で過ごしているからなのだろうな、と。
自然を味わう時間、自分自身を感じる時間が少なめであることのサインなのだろうな。
そのようなことを感じた、6月のはじまりでした。
梅雨を迎えるこれからの時期、お家で過ごす時間が多めになるかもしれません。
そのような時にお勧めの一冊、
「雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら」 著:東畑開人
気さくなお人柄が伝わってくる軽快な文体の本で、身近な人と雑談しているような感覚で、こころのケアについての知識や、日常生活でも活かせそうな簡単めの技法を教えて下さっていて。
大切な文章は太字で記されているのですが、それを眺めているだけでも、なるほど、と自分の内側に染み込んでいくようで。
いくつか心に残った文章をシェアしますね。
”こころのケアの九割五分は素人によってなされている”
普段は、生活の営みの中で交わされる会話などを通して、意識せずともお互いのこころをケアしあっている、とのこと。
確かに、ちょっとした雑談で心が軽くなったり、自然とこころが癒やされていることが多いのだな、まずは日々の生活をより大切に過ごしたいな、と思いました。
”晴れの日とは、どうしたら相手を傷つけないのか、よくわかっている日。
雨の日とは、どうしたら相手を傷つけないのか、分からなくなってしまった日。”
晴れの日は、お互いを何となく支えあいながら暮らしていけるけれども、雨の日は、専門家に頼ることも必要そうです。ただ、そのような時でも、相手のことを分かろうとし続ければ、相手のこころに何かが残るのではないか、とも仰っていて、寄り添い続けることが何より大切なのだと思いました。
”自分らしさとは、本当の自己と偽りの自己との間で揺れていることである”
わたしには簡潔に説明できないのですが、心に残った文章。ニーズが満たされている”本当の自己”の状態だけでは、その人らしさは現れなくて、ニーズが満たされていない環境の時に、自分を変化させて何とかしようとする”偽りの自己”もあることで、その人らしさが現れてくるようです。
完璧な、理想的な自分でなくていいんだよ、とも語りかけて下さっているかのようで、心が軽くなる感じがしました。
”ケアにはクライマックスがない”
ケアの成果は分かりにくくて、日々の状態に寄り添い続けるプロセスそのものに価値があるとのこと。
特に最後の、ケアにはクライマックスがない、という言葉は、本当にその通りだな、と思いました。
TREでのセルフケアにも終わりがないように感じられて。
でもゴールが無いことに、がっくりする気持ちが不思議と感じられないのです。
プロセス自体が尊いものだと感じられるのです。
本来の自分に還っていく旅は、プロセスだけで十分に心が満たされるものなのかもしれません。
TREでのセルフケア、これからも皆さまと気長にご一緒できたらいいな、とあらためて思いました。
誰かに会ってお話する元気が少なめの時などには、今回のようなそっと寄り添ってくれる感じの心理士さんの本を眺めるのも良いかもしれません。
6月も、どうぞご無理少なくお過ごしくださいね。
◎6、7月のサークル活動日
※定期的にご参加いただくサークルというよりも、お時間が合う時、気が向いた時にご参加いただいて、TREを続けやすい場になればと思ってサークルと名付けています。初めての方も、お気軽にご連絡下さいね。
日時:
6月8日(日) 第3和室
6月15日(日)第1和室
7月6日(日)第3和室
7月21日(月祝)第3和室
10時15分~11時45分(10時開場)
定員:5名様
参加費:2000円 ※当日に現金でお願いいたします。
会場:片平市民センター 和室(建物の2階です)
(仙台市青葉区米ヶ袋1-1-35)
地下鉄東西線「大町西公園駅」徒歩8分
地下鉄南北線「五橋駅」徒歩13分
バス停「東北大正門前」すぐ
服装・持ち物:
動きやすい楽な服装でお越し下さい。
タオル、飲み物。
(ヨガマットは人数分、ご用意しております。)
お申込みにあたってのお願い:
大きなケガや手術から6か月以内の方、妊娠中の方はお申込みをご遠慮いただければと思います。
◎対面での個人セッション
対面での個人セッションは、仙台市内の公共施設にて承っております。ご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
(土日を中心に承っておりますが、平日をご希望の場合もお気軽にご連絡くださいね)。






