そよ風のように

最近、早朝に眺める本があります。

「そよ風のように生きる -旅ゆくあなたへ」 (著:バレンタイン・デ・スーザ)

大学進学で実家を離れる頃に、クリスチャンである母から渡された薄い本で、無人島に一冊だけ本を持っていくのなら、という問いに、私はこれを選ぶだろうな、と思う本でもあります。少し宗教観のある文章も含まれますが、心地良い文章が多くて毎日のように眺めていた時もありました。

ここ2年くらい、ほとんど手に取っていなかったのですが、久しぶりに読み返してみたら、とても新鮮な内容に感じられて驚きました。
心が静まって、命の瑞々しさが湧き上がるようで。何も持たずに生まれてくる、いのちの原点が感じられるようで。
何百回も眺めた本なので、私の心に十分に染み込んでいるかと思っていたのに、そのようなことは全然なくて忘れていることばかりでした。
同じようなメッセージを書かれた本はたくさんあるかと思いますが、押しつけがましくなくて私の心に響きやすい文章に感じます。そして以前よりも、心に抵抗なくまっすぐ届いてくるようにも感じました。

以下、本の一部を抜粋させて頂きます。

・何をしたかが問題ではありません。どんな心でしたかが問題です。たとえ大きな仕事をしたとしても、感謝の心がなければ空しいことです。たとえつまらないと思われる仕事でも、感謝し、静かな心、愛の心で果たしたのであれば、それで十分です。何をしたかではなく、心を、魂を、力を尽くしてしたかどうかが大切なのです。

・ゆっくりと時間をかけて作られたものは、たやすくは揺るがない。激しく変わったものは、崩れやすい。移り気を避けましょう。熱しやすく、冷めやすい人に心の成長はありえません。台風は一夜にしてすべてをなぎ倒してしまいますが、そよ風は心地よく、人を喜ばせます。台風のような生活ではなく、そよ風のような生活を送ってください。

こんな心で日々を過ごしたい。またこの本と共に歩みたいと思いました。


2014-10-03 | Posted in 日々のことNo Comments » 

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