2021年6月のご案内

6月になり、夏のような日差しが感じられたり、身近な草木もグングンと成長していて。私のご近所の皆さまは、バラを育てている方が多くて、華やかな見た目や豊かな香りを通して、五感を呼び覚ましてくれるかのようです。
5月下旬、仙台では月食を見ることができました。皆既月食が赤く見えるのは、月が地球の影に入るけれども、夕焼けのように太陽の光が地球の大気で屈折して、赤色の波長だけが月を照らすから、とニュースで知って。太陽と月と地球の距離や光の屈折率の絶妙なバランスで生じている現象なんだ、と身近な自然現象に心が躍りました。
外出の制約が続き、なかなか思うように動けない日々ですが、身近にあるものを、今までよりも少し深く味わいながら過ごせたら、と思いました。

最近、ＮＨＫの番組で、ノーベル賞を取られた山中教授と、コロナウイルスのワクチンを作るうえで欠かせない技術を開発された、カリコ博士の対談を見て、勇気をいただいて。研究者という枠を超えて、謙虚さと、純粋な好奇心に溢れている方に感じられました。
特に以下のような語りに、心が動かされました。
・自分の研究は、先人たちの成果の上に築かれた研究でしかなくて。そして自分は、ヒーローではなくて、患者を治療する方々や、清掃作業の方たちなど、感染リスクが高く、命を危険にさらしている方がヒーローで、自分はただ研究室にいただけ、と。
・精一杯の努力が、実を結ぶかどうかは分かりません。自分のデータを参考に誰かが科学を発展させる、と信じることが大切です。私の人生で最も誇れるのは、（研究生活で苦闘していた）ハンガリーにいた頃から変わらなかったこと。好奇心と熱意を持つ謙虚な科学者でいたこと。私を相手にしてくれなかった方がいなかったら、ここまでたどり着けなかったかもしれない。今回のワクチンも出来なかったかもしれません、と。

私自身、何事においても、短めの期間で、目に見える成果があると嬉しくなったり、やる気が上がったりしやすいのですが、もっと長い視点や広い視野で生きていけたら、と思いました。私自身が今は理解できなくても、世界全体の連動性のようなものを意識して、信頼して歩めたら、と。
この一年、”大河の一滴”という本が再注目されたようです。自粛生活の中で、ご自身の人生を見つめ直すような時間を過ごさた方もいらっしゃるのだと思います。これと似たような意味合いで、私たちの命は、大河や海の一つの波、と表現されている方の言葉を目にして、より親しみのある表現に感じられました。
私たち一人一人の日々の営みが、全体へ波紋として広がっていく存在なのだな、と。社会を動かすような大きな行動ではなくても、生活の中でのささやかな行動や、そして私たちの落ち着いた呼吸一つでさえも、周りに影響を与える波紋なのだろう、と。このように想像すると、どこにいても、私たちの命は繋がりを持つ、意義のある存在だと感じられるかのようで。
私自身、一つ一つの物事を大切に取り組みたいな、と思いました。

今月も皆さま、どうぞ健やかに日々をお過ごしくださいね。

◎6月、7月のサークル活動日
※定期的にご参加いただくサークルというよりも、お時間が合う時、気が向いた時にご参加いただいて、TREを続けやすい場になればと思ってサークルと名付けています。初めての方も、お気軽にご連絡下さいね。

日時：
6月20日（日）
7月25日（日）
※（6月19日追記）7月は会場が混みあっておりまして、7月24日土曜日の開催を予定していましたが、日曜日の空きが出来たので、7月25日に変更いたしました。
※しばらくの間、社会状況の様子次第での開催となります。お休みの場合は、前日までに、このページを修正してご連絡いたしますね。

10時15分～11時45分（10時開場）

定員：3名様

参加費：2000円　※当日に現金でお願いいたします。

会場：片平市民センター　第3和室
（仙台市青葉区米ヶ袋1-1-35）

地下鉄東西線「大町西公園駅」徒歩8分
地下鉄南北線「五橋駅」徒歩13分
バス停「東北大正門前」すぐ

服装・持ち物:
動きやすい楽な服装でお越し下さい。
タオル、飲み物。
（ヨガマットは人数分、ご用意しております。）

お申込みにあたってのお願い:
大きなケガや手術から3か月以内の方、妊娠中の方はお申込みをご遠慮いただければと思います。

◎対面での個人セッション
対面での個人セッションは、仙台市内の公共施設にて承っております。ご希望の方は、ご都合の良い日時（第２希望まで）をご連絡ください。