11月のサークル活動日と個人セッション日のご案内

秋晴れのお休みの日に、街中を歩きながら心に感じられたことを、つれづれと。

少しずつ色づいていく木々、定禅寺通りの空気は澄んでいて。
ふと、デパートの前で托鉢をしているお坊様が目に留まりました。
気持ちばかりコインを入れさせていただいた時、鈴を鳴らして、ゆっくりとお辞儀をなさって。
その瞬間、ハッとしました。
お坊様の心に、揺らぐものが全く無いように感じられたのです。しっかりと根を張った木々のように。
お布施がある時も、無い時も、ずっと無心にお経を唱え続けていらっしゃるのだろう、と。
私自身を振り返ると、日常生活で一喜一憂してしまいがち。もちろん、一つ一つの喜びや悲しみを受け止めて、味わうことは大切。だけれども、揺らぎ過ぎる必要もないのだろう、と。そのようなことを教えて下さっているかのようでした。
ほんの数秒の出会い。歩みを進めて、少し遠くから聞こえてくる鈴の音に、耳を澄ましたい気持ちになりました。

そのまま本屋さんへ。久しぶりの大きな書店、たくさんの本に好奇心が掻き立てられます。レジを終えた後に、ふと目にした本が気になり、再びレジへ。本のタイトルは、

「空気」を読んでも従わない: 著 鴻上尚史

10代の方に向けて書かれた本だけれども、40代の私にも心に響くものでした。
優しさのある言葉で「世間」と「社会」について語って下さり、「世間」や「その場の空気」という、日本の中に根強くある文化とどのように接していくと生きやすいのか、一つの道筋を示していました。
私が特にハッとした部分は、日本人は強い「世間」に属することで、自分が強くなった気がしやすい、という部分。
自分が無自覚にそのような選択をしやすいことにハッとして、しばらくの間、その場に佇むような時間が流れました。
本を読んだだけでは何も変わらないのだろうけれども、この気づきを、日々、少しでも自覚していたい、と思いました。

もう一冊、心に残った本、画集。

塩田千春 魂がふるえる

現代美術を通して、生と死、命の繋がりのようなテーマを、ご自身の歩みと重ね合わせながら探求を続けていらっしゃる。大きなテーマを、きっと観ている人それぞれの解釈で響くような形で届けていらっしゃるのだろう、と。
日本での展示は最近終わり、実物に触れる機会は無かったけれども、画集だけでも、じーっと見続けたくなる作品です。

ニュートラルな、自然体の心と身体に近づいていく入口の一つは、自分の中の無意識、自覚せずに在るものに少しずつ気づいていくことなのだろう、と。
人それぞれの心の揺らぎ。生活の中に散りばめられている、心の揺らぎ。
小さくて気がつきにくい揺らぎほど、きっとその人だけの大切なものを伝えてくれているのだろう、と。
(TREのシェイクでも、小さな揺らぎほど、その方にとって大切なものだと思うのです。)
それらを大切に過ごしたいな、そう思ったお休みの日でした。

11月、季節の変わり目ですので、どうぞお身体ご無理なさらずにお過ごし下さいね。

◎11月と12月のサークル活動日

※定期的にご参加いただくサークルというよりも、お時間が合う時、気が向いた時にだけご参加いただいて、TREを続けやすい場になればと思ってサークルと名付けています。初めての方も、お気軽にご連絡下さいね。

日時:
11月10日(日)
12月15日(日)

10時15分~11時45分(10時開場)

定員:7名様

参加費:2000円  ※当日に現金でお願いいたします。

会場:片平市民センター 第3和室
(仙台市青葉区米ヶ袋1-1-35)

地下鉄東西線「大町西公園駅」徒歩8分
地下鉄南北線「五橋駅」徒歩13分
バス停「東北大正門前」すぐ

服装・持ち物:
動きやすい楽な服装でお越し下さい。
タオル、飲み物。
(ヨガマットは人数分、ご用意しております。)

お申込みにあたってのお願い:
大きなケガや手術から3か月以内の方、妊娠中の方はお申込みをご遠慮いただければと思います。

◎11月の自宅セッションスペースでの個人セッション日

今月も自宅セッションルームでの個人セッションはお休みさせていただきます。ご了承下さい。
なお、仙台市内の公共施設での個人セッションは承っております。ご希望の方は、ご都合の良い日時(第2希望まで)をご連絡下さい。

※じっくりとTREに取り組みたい方や、お一人の方が安心する方は、個人セッションをお勧めしております。個人セッションか、サークルのようなグループでのセッションか迷われた際は、お気軽にご相談下さい。

定禅寺通りのケヤキ並木も少しずつ色づき始めました。秋が深まりつあるようです。

2019-10-27 | Posted in TRE, 今月のセッション日程Comments Closed 

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